VisualThinkingをはじめてみるで購入した『はじめてのグラフィックレコーディング』を読み終わりました。
スキマ時間にちょこちょこ読み進めていたので,ミニワーク等の手を動かす部分はまだこれからなのですが,入門書としては素晴らしく,僕でもできるかもと思わせてくれる良い内容でした。
この書籍では『Procreate』というアプリを押しているので盲目的に課金したのですが,買い切りなのありがたいっすね。
サブスクと違って気軽に課金できます。
操作感は割とシンプル(比較するものがないけど)で,わからないことがあっても使っている人が多そうなのでググれば情報もたくさんでてきます。
iPad活用できそうです。
ざっくりサマリ
Chapter1 ビジュアルシンキングの基本
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ビジュアルシンキングとはなんぞ?
- 絵や図を描いて頭の中を可視化していく考え方
- 考える → 描く → 見る → 考える → … のサイクルを回す
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脳はイメージで考える
- 視覚から得る情報は約8割
- イメージを使って考えるのは自然なこと
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言葉の言語(verbal language)と違ってビジュアル言語は世界共通
- ビジュアル言語って概念を今まで意識したことなかったけど確かに海外とかは文字読むより絵や図でなんとかなることあったな
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ビジュアルシンキングのメリット
- 思考力が上がる
- 書き出すことで思考が整理できる
- 何を描くか取捨選択,優先順位をつけることで単純化・要約できる
- 思考・議論の流れを俯瞰してみることができる
- イメージと紐づくと記憶に残りやすい
- コミュニケーションが活発になる
- 想像力が上がる
- アイデアを形として出力することで深めたり,広げたり共有したりしやすくなる
- 書き出すことで気づかなかったアイデアの繋がり,新しい視点で見ることができる
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ビジュアルシンキングの使い方
- スケッチノート → 講演や本の内容を絵や図でまとめて整理することで深い理解と記憶の定着が促される
- アイデアスケッチ →アイデアを簡単な絵にすることで,人に伝えたり,共有したりしやすくする
- グラフィックレコーディング → 会議,対話の内容を絵や図でリアタイで記録することで議論全体像の可視化,対話の活性化,相互理解を促す
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グラフィックファシリテーション → グラレコの記録よりも議論の促進に重きを置く
Chapter2 伝わる絵の描き方
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ペンは4種で十分
- 基本色(黒),補助色(グレー),強調色(明るめの色)
- 太さは2種(細は基本色のみで使う)
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役割
- 基本色(細) → ものを書く
- 補助色 → 立体感を与える(影とか)
- 強調色 → 重要な部分とか
- 基本色(太) → ものの輪郭
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いい感じの絵を描くには
- 線は一発で描く
- 何回もなぞらない
- 太い線で描く
- ブレやズレが目立ちにくい
- 細部を書き込めないからシンプルな表現になりやすい → 素早くかける
- 角を閉じる
- 丸,三角,四角だけでだいたいのものは描ける
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表情も目,口,眉の組み合わせで100通りは描ける
- 小さい頃,女の子達がこんな感じの遊びしてたの思い出したw
- 身体も程よく単純化
- 髪型と服装で老若男女様々な人を描き分けれる
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ストーリーで伝える
- 4コマはストーリーづくりの基本
- 起承転結
- 4コマでストーリーづくりのトレーニング
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誰の視点なのか,感情はどう変化していくのかも考えると良い
Chapter3 伝わる言葉の書き方
- 絵はいろんな解釈ができるから言葉を添えて意味を絞ってやる
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読みやすい字を書く
- 水平垂直な線で書く
- 角は閉じる
- 漢字は大きく,ひらがなは小さく
- ベースラインを揃える
- 潰れそうな文字は省略可
- 言葉は短く,簡潔に
- 絵に置き換えられるものは置き換えちゃう
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具体的なデータや数字を使う
Chapter4 伝わる図の作り方
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文から図を作る
- 要素抽出
- 関係の整理
- 要素を絵に置き換える
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図は点,線,面,矢印で作れる
- 点 → 位置,距離感,密度などを表す
- 線 → 繋がり,境界,軌跡などを表す
- 面 → 量,集合,階層などを表す
- 矢印 → 因果,順序,流れ,関係などを表す
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図の6つの型
- リスト
- フロー
- 放射状
- グルーピング
- マトリクス
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ツリー
Chapter5 伝わるデザイン
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デザインの4原則
- 近接 → 要素の距離感によりグループ化して構成を直感的に理解できるようにする
- 整列 → 要素を揃えて配置して一体化された見え方を生み出す
- 反復 → デザイン上の表現を繰り返し使うことで一貫性を生み出す
- コントラスト → 異なる要素をはっきりとさせることで伝えたい情報を明確にできる
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色は4色で十分(背景色,基本色,補助色,強調色)
Chapter6 グラフィックレコーディングの実践
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グラレコのプロセス(準備 → 本番 → 共有)
- 準備
- グラレコの目的を明確にして,計画を立てる
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レイアウトを考える
- タイムライン型
- 話の流れがわかる
- プレゼン,講演会,セミナー,会議などに効果的
- 吹き出し型
- 会話のキャッチボールが見える
- トークセッション,対談,インタビューなどに効果的
- 発散型
- 議論の広がりを一望できる
- ワークショップ,ブレーンストーミングなどに効果的
- 本番
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描く流れ
- 始まる前にタイトルとレイアウトを準備
- 聞きながら内容を書く
- 仕上げ
- 参加者の意見を集める
- 全部聞いて描くのは不可能 → よく聞くと聞き流すを短サイクルで切り替える
- 聞いたことを全て描こうとしない → 大きな流れを捉えて描く + 本当に言いたいことを抽出して描く
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上達へのステップ
- プレゼン動画で練習
- 勉強会でスケッチノート
- 人前でやってみる
- 手本となる人を見つけて取り入れる
- 自分のスタイルを見つける
- 仲間を見つける
まとめ
筋トレと一緒でいきなりマッチョにはなれないのでコツコツ練習していきます。
ミニワークやっていくぞー!
それではまた明日。